みんなで、答えた。みんなで、考えた。乾癬のこと、治療のこと、これからのこと。

「世界乾癬デー 2020 実施レポート」

背景

2017年より、毎年10月の世界乾癬デーにあわせ疾患啓発キャンペーンを行ってきた弊社では、乾癬の問題をみんなの問題としてより身近に感じていただくことを目指し、『2020 全国一斉KANSEN TEST』を特設サイトにて開催しました。
イベント初日の10月29日には読売新聞朝刊にて全面広告を出稿するほか、様々なwebメディアにも告知を展開。
11月30日の段階で、のべ75,600人を超える大勢の方々に参加を頂くことができました(最終回答者数/途中離脱者は含まず)。東京ドームと横浜アリーナを満席にし、さらに1万人強加えたみなさんに参加頂いた、といえばその数がイメージしやすいかもしれませんね。
このイベントを通して乾癬という病気の認知度や患者さんの気持ちを理解しようとするムーブメントが少しでも社会に根付いてくれれば、こんな幸せなことはありません。

〈10月29日 読売新聞1ページ広告〉

10月29日 読売新聞1ページ広告

〈web展開した各種告知広告〉

web展開した各種告知広告
世界乾癬デー2020 実施レポート

テスト結果から見えたこと

KANSEN TESTは全15問。症状、原因、クスリ、治療機器など幅広いジャンルから出題されました。11月末の段階で、のべ75,640人という大勢の方々に参加いただきましたが、例えば正答率の低かった問題と逆に正答率が高かった問題を比較することで、興味深い事実がいくつか浮かび上がってきます。

〈正答率の悪かった問題 ワースト3〉

◉3位:Q7/みんなの正答率45%
乾癬患者の皮膚が生まれ変わる速度を問う問題です。正解は3~4日(普通は1か月ほど)。乾癬の患者さん自身も15~20日、40~50日という不正解が多かった難問でした。主に免疫バランスの異常により、いかに普通より早くどんどん皮膚が産生されて鱗屑ができ、はがれ落ちるのかという仕組みを患者さんにもご理解いただく必要がありますね。

2020 全国一斉 KANSEN TEST
*正答率は2020年11月30日時点での集計結果(以下同様)

◉2位:Q13/みんなの正答率38%
ケブネル現象の名前を当ててもらう問題でした。こちらは一般の方には難しい問題でしたが、「ケブネル現象」、患者さんは乾癬をより良く知るうえでぜひ押さえておきたい言葉ですね。

◉1位:Q10/みんなの正答率36%
人口1000人あたりの患者数を問う問題。正解は4〜5人でしたが、多くの方が10〜11人という選択肢を選ばれました。「意外に少ないな」という感想を持たれたかもしれません。

〈正答率のよかった問題 ベスト3〉

◉3位:Q2/みんなの正答率87%
乾癬は免疫が関与している病気であるか否かを二択で選んでいただく問題でした。医療関係者のみなさんと共に弊社がここ数年伝えてきた「乾癬の主な原因は免疫バランスの異常である」というメッセージがだんだんと浸透してきていることを感じます。

◉2位:Q8/みんなの正答率91%
治療選択肢は年々広がっているか否かを二択で選んでいただく問題でしたが、多くの方々に正解いただきました。

◉1位:Q15/みんなの正答率96%
96%という驚異の正答率だったのが意外?にも治療機器の問題でした。CT装置、胃部X線検査、紫外線治療器のうち乾癬の治療によく使われるのは何かを問う問題でした。Q11で出題した「患部は太陽光に当てない方がよい」という二択問題の正答率が47%と低かった割にこの問題の正答率がこれほど高かったのは、もしかしたらイラスト入りで治療の様子が想像しやすかったのが理由かもしれませんね。

2020 全国一斉 KANSEN TEST

テストの結果を今後に生かす活動を

8万人に迫る大勢の方々に参加いただいたことで、乾癬に対するみなさんの知識が厚い部分と逆に薄い部分が明確に見えてきました。私たちはこの貴重な結果を踏まえつつ、今後もこのような企画やイベントを継続し、患者さんとそのご家族が安心して治療に向き合えるお手伝いをして参ります。