乾癬の教科書

知っておきたい乾癬Q&A

乾癬はすぐに診断できるの?

問診や視診のほかに、いくつかの検査によって診断されます。

乾癬には、紅斑こうはん肥厚ひこう鱗屑りんせつなどの特徴的な皮膚症状がみられるため、診断や鑑別(見極め)は比較的容易だとされています。しかし、かゆみや赤みなどの乾癬の初期症状は、湿疹とよく似ているため、診断や症状の見極めが難しい場合もあります。

はじめに問診(状況を聞く)があり、次に、視診(患部をみる)、触診(患部を触る)によって皮膚の状態を調べます。乾癬かどうかの区別が難しい場合には、皮膚生検が行われます。皮膚生検では、皮疹の一部を切り取って、皮膚の状態を顕微鏡で詳しく調べます。

乾癬性関節炎の場合は、リウマチと似た関節の痛みがあり区別が難しいため、採血や関節のX線撮影、エコー検査などが行われることもあります。

また、乾癬かどうかを正確に診断するためには、必要な診察や検査ができる皮膚科の専門医のいる医療機関で診てもらうことも大切です。

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